暖簾(のれん)

歴史とちょっとした豆知識

暖簾は身近にある歴史の長いもので、特に日本風のお店にはほとんどあるものです。今では様々な形のものもあります。
日よけや、お店のシンボルにもなりうるもので、お店や家の顔とも言えるものでしょう。
暖簾の歴史は長く、縄文時代から暖簾は存在していたようです。当時は、出入り口で外からの雨や風を防ぐために使われていたようです。
また、平安時代辺りからは暖簾の生地の色でどんな店かを判断できました。
たとえば、藍色は呉服屋、たばこは茶色などという分け方をしていたそう。 そして紫は使われることが無かったそうです。
地域によっても形が異なっていたようです。関東では短いのれんが多かったという話もあります。
それは江戸っ子が短いのれんを手でチラッとめくりかっこよく入って行けるように、なっていたと言われているようです。
もちろん暖簾を使う用途によって、形は様々です。


暖簾の効果

視覚による効果

お店に暖簾がかかっていれば、そこに書いてある文字を見てもらうことができます。
そこに、お客様の関心を引くことができる宣伝を入れれば、お客様に興味を持っていただけます。
また、お店の見栄えが良くなったり、雰囲気を作り出すこともできます。
一般家庭でも何も無い質素な場所にも暖簾を掛ければ、雰囲気もガラッとかわるでしょう。

心理的な効果

チラリズムという言葉をご存知でしょうか。暖簾もそんなチラリズム効果を持っています。
暖簾で言えば、外からは店内が完全に見えず、ちらちらと店内が見えます。
ずどんと見通しのいい店内よりも、ちらちらと見える店内に気が寄せられ、つい覗いてしまいませんか?…というような事です。
昼間は外の方が明るかったり閉店していたりと、お店の中を見ることが出来ませんが、
夜になればお店の電気が灯され中を伺うことができます。
そして、ちらちらと見える中の様子を少しうかがってみて、入ってみようと思い、暖簾をくぐる人も多いのではないでしょうか。
歩いている時に、ふと暖簾の掛かっているお店があれば無意識に中を覗いてしまう。という原理を働きかければ、
お客様に興味を持っていただく一歩となりますね。
のれんは隠すものではなく、通りがかる人々に中を覗かせてしまう効果を発揮させているんですね。


「雰囲気のあるいいのれん」は、お店をしている人にとっては商売繁盛につながるアイテムと言えるでしょう。
のれんと言えば飲食店をイメージしますが、お客様をひきつける場所に使えば効果が出てくるかもしれません。
ただ布をたらしているように思いがちですが、実はこんな効果を持っているのです。


暖簾の種類

暖簾にも種類があります。お店の前に出ている暖簾も、長い物から短いものまで掛かっているのを目にします。
また室内用の暖簾は家に使われること、またインテリアとしても使われる事があります。
業務用としてお風呂屋さんや飲食店の出入り口や目隠しとしても使われます。
また、お店の外に日よけとして大きな暖簾も使われます。
カーテンなどで日よけをするよりも存在感のあるのれんをかけるお店も多いでしょう。
日よけにも利用できるのれんは、このように使います。


暖簾には、たくさんの種類があり使用用途も様々です。
効果も日よけや、思いがけないチラリズム効果で心理的にも影響を与えたりと効果も幅広いです。
種類も多いので、こだわりの場所だからこそぴったりな暖簾が見つかるかもしれません。
すこし寂しい場所にはお部屋に合うのれんを探し出せたら、お部屋のいいアクセントとなります。
夏には窓を開け、暖簾がなびけば涼しさも感じられそうです。
店舗での使用も、お店の雰囲気がグッとよくなるでしょうし、ちょっとした看板にもなり宣伝効果もあります。
人の目を奪うような暖簾を店の前にかかげれば、そのついでにお店の中も見てもらえるのではないでしょうか。
自宅やお店に、こだわりのある暖簾を掛けてみてはどうでしょう。


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